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2016.11.18

先週カタログ撮影を終え、一週間が経つ。

テーマ は ”旅”

 

今回の撮影は都内の某ホテルで。

31階からの眺めは、まるでマンハッタン。

午後1時から始まった撮影は、夕暮れ時に終わり

宝石をちりばめた様な息を飲む夜景が広がる。

 

旅は非日常、普段はなかなか出来ないが、夜の食事のためにシャワーを浴び

お気に入りのドレスにも着替えられる。

それはとても贅沢なひと時。

 

撮影して下さったカメラマン 谷内俊文氏、愛称トニー。

トニー氏とは10年ほど前に、雑誌ナイルスの取材で出会い、

その後、フィロ.ディ.セタのカタログで撮影をして頂いた。

カザフスタンの核実験場跡を世界で初めて撮影したり、

福島の原発事故で入れなくなった地域に潜入し、

その後の福島の写真も撮り続けた。

アフリカ、コンゴでのアフリカ象の保護を訴えるなど社会派の活動が多く、

その活動には常に人としての優しさが溢れている。

彼も世界をめぐる旅人。

3.11以降は食の安全から瀬戸内海の島で

無農薬のみかんやレモンを作る二足のわらじ。

見た目は悪いが、味は一級品!

カメラマンとして素晴らしい技術はさる事ながら、表面的なものではなく

その内側にあるものをも引き出してくれる。

彼の優しい心使いや、丁寧な言葉の端々にその人柄が滲み出る。

良かった!トニーさんに撮ってもらって!と毎回感じずにはいられない。

 

人生もまた旅の様なもの。

快適だからといって、そこにずっと止まる事は出来ず、

計画したからと言っても予想もしない事が起こったり。。

 

”僕の前に道はない。僕の後ろに道は出来る” (高村光太郎)

 

とても好きな言葉です。自らが選択した道、そしてその一歩を踏み出す勇気。

旅は道連れ、これからも素敵な方々と道連れて、人生と言う旅を楽しみたい。

写真は只今編集中、来週後半公開予定です。

 

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トニー氏 撮影風景        トニー氏撮影

 

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