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2017.06.03永遠の美しさ リバーレース

六月はブライダルシーズン。

新郎新婦への、末永い幸せを願うお祝いの席に相応しいレースのコートドレス。

レースは、フランスレースの名門、SOPHIE HALLETTE社製のリバーレース。

その美しさは時を超えるもの。

キャサリン妃のウエディングも同社製のリバーレースでした。

優美な曲線、草花などのモチーフが繰り返されるリズムは、人間の心理に安心感を与える

効果があると考えられているそうです。

繊細なペーズリー模様を好んだナポレオンによって、フランスはレースの先進国となります。

 

  

サルエルパンツと合わせて。       タッセルの美しいチューカーと。

 

ペーズリー柄はナツメヤシがモチーフとされ、メソポタミヤや古代エジプトでは

紀元前6千年にはすでに栽培がおこなわれ、ギルガメシュ叙事詩にも頻繁に登場する。

聖書の ”命の樹” はナツメヤシの事。天使ガブリエルが楽園でアダムに

”汝と同じ物質より創造されたこの木の実を食べよ” と教えたと。

このナツメヤシの果実、デーツは、乾燥地帯に住む人々にとっては

正に 命の樹。大切な食料となり命を繋いでいる。

一つの素材から、膨大な歴史の物語が紡ぎだされ、

こんな繊細で美しいものを生み出してくれた先人達に感謝!

 

  

シルクのアンダードレスつき。      前端にスカラップを。

 

繊細なレース柄を損なう事のない様、シルクオーガンジーで裏打を。

黒のアンダードレスで、レース柄が美しく映える。

サロンでどうぞ御覧くださいませ。

 

  

ナツメヤシに実ったデーツ!鈴なり!    シュメール時代壁画レリーフ、命の樹

 

 

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