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2023.07.12トンボのお話
10ヶ月ぶりにミラノの日本人の友人と会い、聞いた不思議なトンボのお話。
彼女が洗礼を受ける為にミラノの教会で出逢ったパードレ(神父)ジュリオさん。
出会ってから3ヶ月でパードレは故人となり、ミラノから近郊にあるベルガモに埋葬された。
たった3ヶ月、だけどそれはまたとても深い絆で結ばれた不思議なご縁でした。
月命日に昨年、久々にお墓参りに行かれたそうだ。
お墓にお祈りとご挨拶をして離れた直後に左胸に何か大きな虫の様な物がくっ付いているのに気づき、
とても怖くて見る事が出来ないので、先に歩いている一緒に行った友人に
”何かくっついてるんだけど。。怖いから取って〜”と言ったら
”libellula(リッベルラ)とんぼだよ”と言って払ってくれたそうだ。
友人はなんでトンボが?? と不思議で家に戻って直ぐにネットで調べたら
トンボは日本の象徴 とイタリア語で書かれていたそう。
パードレが日本人の彼女に特別に贈ってくれたのでしょう😍
そのお話を聞いて トンボが日本の象徴?? ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
私は初めて聞いた言葉にビックリ‼️
日本を大倭秋津州 おおやまとあきつしま と古事記、日本書紀に表しています。
神武天皇が日本の国土を眺めた際、その形をあきつ(トンボ)の臀占(となめ)の様な形をしている
と述べたことから日本の国号が 秋津州 とされたとされ
トンボは益虫で五穀豊穣の象徴でもあり、また後退せず前進あるのみ 素早く飛び回って害虫を捕食する姿から不退転の精神を表す縁起物として武将に好まれ前田利家の兜には
トンボがあしらわれており、武田信玄の家臣など着物や手甲など至る所に装飾したと言われています。
トンボの特別な飛行能力はドローンの設計にも取り入れられているそうです。
またオリエンタリズム、とりわけジャポニズムの影響を受けアールヌーボーの旗手であったエミール、ガレはトンボをモチーフとした作品をたくさん残しており 打ち震える蜻蛉(トンボ)を愛する者これを作る と銘を刻んだそうです。
西洋では変化、変革、再生の象徴であり 日本では幸福 勇気 成功 の象徴。
そして自然界においては品質、健康状態、汚染や農業などの変化を伝えるデータでもあり貴重な存在と言えます。
ーHELLOGREEN (ITALIA) Wikipedia ブリタニカ 参照ー
調べてトンボを見る目が変わりました。
最近見なくなり。。。残念ですが自然界の変化を象徴していますね😰
エミールガレの作品
トンボの変わり兜